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まんが黄帝内経~中国古代の養生奇書~のご紹介

こんにちは。

和漢薬膳食医/四柱推命鑑定士でもある宮寺花綸です。

 

今回は東洋医学を学ぶ時には必須な中国最古の医学書をまんがで分かりやすく紹介したものをご紹介したいと思います。

 

現存する最古の中国医学(東洋医学)の基礎理論書「黄帝内経(こうていだいけい)」は紀元前202年の前漢時代から編纂され始めたといわれています。

 

そこには黄帝と「岐伯(ぎはく)」など数名の医者とのやりとりが問答形式で残されています。

 

その内容を誰にでも分かりやすく、漫画で解説されているとても面白い一冊です。

 

内容を一部紹介したいと思います。

黄帝が問う。。。

 

昔の人は百歳こえても衰えはしないと聞いたが、なぜ今どきの人は五十歳ぐらいで皆衰えてしまうのだろうか?

 

―それは自然環境が変わったせいか、それとも不摂生のため寿命が縮んだのかな。

 

岐伯が言う。。。

 

その時の人は、養生のことをよく心得、四時陰陽に応じて暮らしていた。

 

彼らは飲食に節度があり、寝起きは規則正しく、無理な力使いはしなかった。

 

だから心身ともに健やかで百年の寿命を全うすることができた。

 

ところがいまのどきの人は違う。

 

今どきの人は酒を果汁のように飲み、体に過労を重ね、酔っては女を求め、情欲のままに精力を尽くす。

 

つまりひと時の快楽のために、生きることの真の楽しみをすり減らす。

 

だから五十歳になるとすでに衰えてしまう。

 

と、言った問答が様々な事に関して綴られています。

 

これは紀元前から編纂されていた内容とは思えず、現代に通じることがとても多いと感じましたし、本当の真理は不変的な事であるのかも知れない、と感じずにはいられません。

 

ほかにも食事と病気の密接な因果関係や薬膳の基本の五味調和についても詳しく書かれていて、本当に面白く、またその世界観がなんとも言えず素晴らしいと、私は思います。

 

ぜひ機会があれば手にして読んで頂き、東洋医学の世界観を感じて貰いたいと思います