東洋医学における永遠のテーマ "陰陽"
相対する二つのエネルギーがバランスを保ちながら、補い合い互いに存在しあうこと。
現時点の、自分の感覚で考えたことを綴ります。
そもそも"陰陽"ってなんぞや?
とてつもなく抽象的で哲学的な概念であり、尚且つ、組織構造・生理機能・病理変化・診断治療への運用など、東洋医学において無限に登場するワードです。
簡単に言うと、
・体はどうやって作られたの?
・どう働いているの?
・なぜ病気になったの?
・どう治療するの?
これらすべてに陰陽の考え方を用いるのです。
陰陽のイメージを単語で見ていくと分かり易いです。
【陽のイメージ】
男、背、外、表、生、熱、上、出、昇、夏、南、火、明、天、進、剛、奇、白、浮、温、衛、気、腑、魂
【陰のイメージ】
女、腹、内、裏、死、寒、下、入、降、冬、北、水、暗、地、退、柔、偶、黒、沈、冷、営、血、臓、魄
(学術出版の教科書より)
「陽」は明るく、温かく、華やかで開放的、上へ外へとベクトルが向いているエネルギー。
「陰」は暗く、ひんやりして、核心的で受動的、下へ内へのベクトルが向いているエネルギー。
どちらがいいとか悪いとか、そういうのはありません。
この世の全ての物・事を陰と陽の二つに分断してみる。
その対極するエネルギーは二つで一つになったとき、力を発揮します。
"魂"が宿るのです。
平面だけでなく立体的に混ざり合い、補い合って、初めて一つのバランスの取れた目に見える物体となってこの世に存在します。
相方なしでは存在し得ないのです。
ヒトの生命力も陰陽のバランスにおいて保たれています。
そのバランスが崩れるとヒトは病気になります。
陰と陽のどちらかのエネルギーが枯渇すれば死に至ります。(大抵は、陰が尽きます)。
ヒトとの関係性を陰陽の観点からみていくこともできます。
例えば…
A.こんなに男っぽい私なのに、なぜか彼の前だけは女性になれる
→陽の要素を豊富にもった男性的な性格のあなたでも、それ以上に陽の強い、男らしい男性といることで、あなたの中の眠っている「陰」、「女性らしさ」を目覚めさせてくれる。
B.母とはどうしても馬が合わない
→元々の陰陽バランスが親と子で根本的に似てるが故に、お互いを補い合う(受け入れあう)ことが難しくなっている。
陰陽の考え方では、”若”さには"柔軟性"があると考えます。
子が親を理解し、主義主張に対して、受け入れる姿勢をとってあげるのが無難でしょう。
C.お互いに支え合える考えが似た友人
→あなたと友人の陰陽バランスは似ています。
ただ親子ほどではなく、自分とは違う考えやを持ち合わせていて、その「違い」がお互いにとって陰陽のバランスのように、しっくりくる。
お互いの持っていないところに惹かれあい、心地の良いプラスのエネルギーがその友人といることで働いています。
リラックスし、あなたの心のバリアがない中での友人の存在は貴重です。
D.生理的に受け入れがたい上司
→職場にいることは多くの方にとって気の張った状態が続く環境。
陰陽どちらかエネルギーが傾き、そこまで心地良くはない環境です。
尚且つあなたと上司が関係をもつ上での陰陽のエネルギーは同じベクトルを向いておらず、交わらないことがあります。
ここでも"柔軟”な”部下”が、その状況をただ悲観するのではなく、こういうものとして理解し、上司に接すると、少しは心労が取れそうですね。
陰陽の考え方、難しいですが非常に面白い。
結論として、
ものごとには規則性があり、要は考え方次第。
東洋医学の陰陽の考え方をあなたの日常生活で取り入れることで、ものの見方が腑に落ちる。
「あの時どうしてあぁなったか」なんて過去を振り返った時、理由が欲しい時に、少し納得がいく。
全てにおいて理由があり、人生において、”悲しい”という陰のエネルギーがあるのと同じくらい、”嬉しい”という陽のエネルギーもあなたの身の回りで起こっているという事です。
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