漢方薬局相談事例①月経痛

漢方薬局+Cの小岩井です

今回は実際の相談事例をご紹介してみます

漢方ってどんなことをしているのか想像ができるかもしれません


40代女性 165cm/58kg  初来局2020年5月

主訴

月経痛

主症状

月経2日目に下腹の鈍痛→その日はロキソニンを3回服用して対処

現病歴

月経周期24日 月経期間5日間

2日目にドロッとした経血が多く出て痛み(++)

その後は普通に過ごすことができる

30代前半に子宮筋腫がみつかる→最近大きくなってきてエコーにて8-10cm大と判明

筋腫増大により子宮全摘出を勧められたが決断できず漢方相談にきた

まだ5-10年月経は続くこと、opeによる癒着や更年期症状の発症が心配

出産経験あり 貧血で鉄剤服用するも吐き気で中止

併発症状

両足の痛み

既往歴

子宮腺筋症 貧血(Hb10前後)

全身所見

・高血圧傾向…20代から高めだった130/90くらいのことがある

・肩こり

・めまいが時々ある(月経との関連はない)

・食欲正常、睡眠良好、二便正常


主訴の月経痛、経血がドロッとしている

2日目を過ぎると通常通り過ごせるというところから瘀血(おけつ:血行不良)と判断しました。

高血圧傾向、肩こりもあるため冠心二号方(かんしんにごうほう)という漢方薬を飲んでいただきました。

【1か月後】

鎮痛剤1回で済んだ

めまいの頻度が下がっている

 

【2か月後】

月経痛はほぼなし

筋腫の腫れを触知しなくなった

血圧130/80で安定

 

【3か月後】

良好


漢方は自覚症状に焦点をあてて原因と治療方法を選択します

月経痛の場合には

  • いつも同じ場所なのか
  • 痛み止めが必要なのか
  • 触れると痛いのか、和らぐのか
  • 痛いのは月経前、月経中、月経後

とまず痛みの具合を確認しさらに

月経周期・期間・量と色と質・血塊の有無や併発症状(頭痛・めまい・便秘or軟便下痢・胸の張り・イライラ・落ち込み)など

を確認します

その上でお身体の状態を判断して漢方薬を選択しています

月経に関するお悩みはだいたい3クールを目安に治療をしています


【漢方薬局における 症例報告会】

 

 月に一度、小岩井先生によるZOOMでのオンラインセミナーです

 一般の方もご参加できますよ

 

 次回は9月17日(木)13:00-14:00

 今回の症例報告は

 ①びまん性脱毛症

 ②不眠

 

day

月1回 木曜 Zoom利用

time 13:00-14:00
textbook

私が用意する相談事例を2つ

fee

1500円/回(6000円/5回) paypayまたは振込

*医学生・薬学生500円

*Kampo Beauty Projectメンバー割あり

チームメンバー無料 ビューティーメンバー500円

 

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