脈診について

私が脈診にとても興味を持ち、セラピストでも受けられる脈診講座と出会い、現在まで学びを進めているきっかけとなったのが韓国ドラマ「馬医」。

 

朝鮮王朝時代、今でいう「獣医」から王の主治医になった実在の人物を描いたドラマです。

 

7年位前になんとなく見始めたこのドラマ。

 

見た時には既にセラピストとして働いていたので、途中からドラマに出てくるツボや経絡、鍼、灸に興味を持ち、ガブリ付きで見ていました。

 

鍼を刺す深さが数ミリ(もっと細かい??)深く刺すと絶命したり、麻酔のように気を失う経穴があったり。

 

練習台の陶器の人形は、刺す深さを間違えると経穴から水銀が流れて出て来たり。

 

17世紀の朝鮮にそんなものが存在していることに驚き、あの人形が欲しくなりました。

 

脈診で妊娠や病までが分かる事を知り、なんてすごいんだ!と驚きの連続。

 

王族に至っては直に触れるのは失礼と糸を手首に巻いて伸ばした糸先に伝わる微量な振動で診断する様はマジックを見ているようでした。

 

生まれてから病気になると西洋医学で治してもらって来た私からすると、指先の感覚で脈を診て、病や体の状態を判断するその様はとても神秘的で、ドラマを見進めていくと、実際に見てみたい、やってみたいと思うようになりました。

 

 

そしてそれから数年後の今から2年ほど前、知り合いの鍼灸師が国家資格をもっていない私でも受けられる「脈診」の講座を開いていることを知り、今でも学びは続いています。

 

これまでは脈に触れる機会は本当に少ししかなく、親指でがしっと脈のある所を触り、ただ単に脈の数を数える程度でした。

 

学びに行くと、まずは触り方から教えてもらう。

 

人差し指と中指、薬指の3本でトクトクと伝わる脈を感じ取る。その長さは約5センチ。

 

3本の指が触れている脈の強弱をそれぞれの指で感じ取らなくてはならない。

 

もうこの時点で今までの漠然と計っていた「脈」に関する概念が根こそぎ覆されます。

 

この5センチの幅だけでも打つ強さが違うことに驚き、その繊細な誤差を感じ取り、どこが弱いのか強いのかチェックする。

 

そして、テーマに沿って経絡沿いに並ぶツボを刺激していくと脈がどう変わっていくのかを観察する。

 

その繰り返しですが、恥ずかしがり屋さんのような脈、バンバンと存在を知らせてくれる脈があったりと人それぞれ、触らせてもらった時の状態で随分と違うからこれがまた面白い。

 

 

なんて神秘的で、人間の体の不思議さ、奥深さを肌で感じられる貴重な時間なんでしょうか。

新しいことを感じて吸収していく。

 

感覚が研ぎ澄まされ、体に対して新たな興味がわいてくる。

 

この仕事に終わりはなく、興味や疑問は増えるばかり。

 

「気になるものはちゃんと勉強して、情報を整理する」初めて脈診講座を受けた時に先生に言われた一言です。

 

国家資格のない私たちセラピストは、人を診て、診断することは禁じられています。

 

だからこそ興味のある事はどんどん勉強し、施術するときの選択肢の一つとして組込んでいきます。

 

興味のある方はぜひ、「馬医」を見てみてくださいね。

 


 

【お知らせ】

10月10日(土)11時頃から

 

神奈川三浦の「STEP CAMP BASE油壷」で「音楽と海とキャンプ」が開催。

 

ウクレレミュージシャンの宮武弘さんのお声がけで始まったイベント。

 

「キャンプ好き、音楽好き、イベント好き、ビール好き、マッサージが大好きな人集まれ!」

 

こちらで去年に引き続き、出張マッサージでお手伝いすることになりました。

 

海の潮騒を聞きながら、海を感じながら受けるマッサージは格別です。

「タイ古式マッサージ」

「ドライヘッドスパ」

 

詳細は https://www.herofield.com/bbq/step_camp_base/blog/2020/09/post_147.html