和漢薬膳食医/薬膳アドバイザーの宮寺です。
プロジェクトのコラムでも他の先生方が陰陽論についてそれぞれ書いていますが、陰陽論はとても大事な世界観なので重ねて書いてみたいと思います。
「陰陽論」は自然界のリズムや人の体の機能を「陰」と「陽」の2つに分ける考え方です。
「自然・人・生命・万物」を理解するために、先人が作り上げた自然哲学と言えます。
人体にもあてはめられて治療や薬膳に活かされていますので、和漢薬膳食医のテキストを参考にして書かせて頂きたいと思います。
中国古代の自然哲学では、宇宙にあるすべての事物は相対立する性格を持つ、「陰」と「陽」の2つの要素に分けられると考えました。
「陽」の特徴は、明るく、暖かく、活発な感じがして、上昇的、外交的、運動的です。
「陰」の特徴は、暗く、冷たく、従って下降的、内向的、静止的と捉えます。
人体にもあてはめられ、「気」は人の生命エネルギーに相当するので、活動的と捉えて「陽」に属し「気」は「陽気」とも言います。
「血」と「水」は「気」の活動的な動きに比べ、静止的なので「陰」に属します。
私たちも日常会話の中で、「陰気な人」とか「陽気がいいね」など、身近に使っているはずです。
この考え方は、天体の運行や四季の移り変わりなどの知識が豊かになり、自然と人体との関連を考えるようになって、漢の時代に陰陽論として大系たてられたと言われています。
昼間は陽の時間、夜は陰の時間になりますが、夜から朝に急に変わるわけではなく、陰の力がもっとも強い夜中から徐々に陰の力が衰え、陽の力が徐々に強まっていきます。
一年の季節の変化を「陰陽」で見ていくと、「陰」にも「陽」にも傾いていない春分から「陽」が高まり夏至にピークとなり、秋分を経て「陰」が増加し、冬至で「陰」がピークになると考えます。
この様に陰と陽の関係は刻々と変化していて、純粋に陽しかないときは一瞬で、いつも陰と陽が存在しています。
こうした変化を象徴的に描いたものが「太極図」です。
陰と陽は調和・バランスをとても大切にします。
朝、「陽」が盛んになり人は目覚め活動します。
徐々に「陰」が強くなって夕方になると活動も鈍くなり、夜になると眠くなり気持ちも鎮まってきます。
この「陽」である昼間、元気に活動することが出来ますが、昼間ダラダラと過ごすと夜眠れなくなるなどリズムが乱れるのです。
こうして「陰」と「陽」はお互いに調整しあって1日のリズムを作り、体の調子が保たれているのです。
このように、陰陽の分類はいろいろな見方からの比較によって決まり、それを証(体の状態)の見極めに活かしていきます。
次回は、人体における「陰」と「陽」、薬膳に活かされる陰陽についてお話したいと思います。
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