前回に引き続き、今回も韓国ドラマで知る「漢方って面白くて奥が深い!」第2弾です。
漢方・東洋医学を学べば学ぶほど、知れば知るほど、かつての偉人たちのすごさと知恵の深さを知る今日この頃。
日本独自の文化や環境、人種に合わせて小さいところから着々と実験、研究を積み上げていった知識の宝庫「漢方」「養生」。
私たちは日本人に生まれてきたのに、この素晴らしい学びを遠ざけてしまったことはなんて勿体ない事なのか…。
今の日本は西洋と東洋の医術両方を受けられる恵まれた環境にあります。
ちゃんと両方の良さを知り、うまく併用出来ると素晴らしい事だと思いませんか?
前回お届けした「韓国ドラマ」は…
セラピストになってから見た「馬医」。
身分の低い馬医(現獣医)から王様の主治医になった実在した人物「ペク・クァンヒョン」のお話でした。
このドラマの中で鍼灸を麻酔替わりにして今でいう外科手術を行ったり、脈診でその人の体調不良の箇所や妊娠までを診られる事を知り、度肝を抜かされたドラマで、現在も学び続けている「東洋医学」や「脈診」を習うきっかけを作ってくれたドラマです。
そして今回お勧めしたいドラマは「医心伝心~脈あり、恋あり?~」。
こちらも実在の人物「ホ・イム」が主役。
300年くらい前の朝鮮時代に最高の鍼医といわれている人物です。
ドラマ自体は現代と朝鮮時代を行ったり来たりで最近よくあるパターン。
その中で恋愛したりする展開であまり興味なく見ていましたが…。
ドラマの脈診の場面で「浮脈だ、沈脈だ」となれば、気が付くと自分の脈を「ふむふむ」と確認していたり、「韓方」に関連する会話が出れば、「漢方」を少しずつ理解し始めている私には、とても素敵な会話に聞こえてきます。
漢方に出会って、勉強しなければ聞き流していたであろう素敵な言葉をいちいち録画を巻き戻して「そうだよねぇ~!」と相槌を打つ始末です(笑)
私の「萌えた言葉」を一部ご紹介(笑)
・「体はその人の履歴書。これまでに生活してきた全てが履歴書のように記されている」なるほど、確かにね~。
・「経穴には宇宙が描かれている。「合谷(ごうこく)には谷、陽谿(ようけい)の谿は川、風池(ふうち)は風」なんてロマンチックなんでしょうか。
ただ経穴の名前を覚えるより理解しやすくていいですよね。
現代韓国ドラマでも「菊花茶」や「蓮の実粥」など体調に合わせて食事するシーンがちょくちょく出てきます。
韓国の人たちは日本より伝統医学が日常的に取り入れられ、「棗(なつめ)」や「クコの実」「菊花」などが台所に常備され、身近な存在なのだろうと羨ましく思います。
日本では「JIN」がありましたが、「丹波康頼」や「貝原益軒」などを描いた韓国ドラマのような、ちょっとドキドキしちゃったり、興味が湧くようなドラマがあればもっと身近に「漢方」を感じられるのにと残念でなりません。
どなたかイケメン俳優で漢方・東洋医学を話題にドラマを作って頂けませんか?
このコラムを読んで、少しでも「漢方」に興味を持って頂けるきっかけになれば嬉しいです。
ちなみに「ホジュン」もおススメです。