いつも漢方コラムをご覧くださりありがとうございます。
漢方プロジェクト代表の福田です。
「シリーズ化」でお伝えさせて頂いております【血流】のおはなし。
「血流サラサラ」ではなく、まずは「血流たっぷり」を目指しなさい!!
という事で、今回は「血」を「つくる・増やす・流す」観点からお伝えしたいと思います。
そもそもあなたの血流はなぜ悪いのか?
その本当の理由を知る必要があると、「血流がすべて解決する」著書の堀江先生も言っています。
血流が悪くなる本当の理由は
①血が作られない
②血が足りない
③血が流れない
の3つに絞られます。
これが漢方でいう「証」(その人が持っているそれぞれの体質)と密接に関係してきます。
なので体質改善をすることが血流改善には必須なのです。
「不調のある女性に共通の傾向」として、「気虚(ききょ)」「血虚(けっきょ)」「瘀血(おけつ)」の3つに殆どが集中するようです。
そもそも血が作られないと巡りようが無いのですが、その血が作られない体質の人を「気虚(ききょ)」と言います。
気虚の人は疲れやすく、やる気が出ない、胃腸の力が弱く、何を食べても消化吸収出来ないということなので、まずは、血を作るために、胃腸の働きを整える必要があります。
《漢方では、胃腸や消化の働きを「脾(ひ)」といいます。》
人間は口にした食べ物でしか身体が作られないので、いくら栄養のある食事をしても、それを消化吸収出来なければ、意味が無いのです。
胃腸が血をつくる上で重要な働きをする「丹田(たんでん)」という場所を意識し、温めておく必要があります。
あなたはおへその下、下腹部に手を当てた時に、お腹が冷えている感覚がありますか?
それは、全身の気を生み出し、力が集まる丹田が弱まっていると考えられます。
とにかく「気虚体質」の人は、胃腸の不調が目立ち、疲れやすくだるい、心も塞ぎがちでやる気が出ないのが特徴です。
「腸」と「脳」の関わりにも関係してくるのですが、
◇幸せホルモンの「セロトニン」
◇ワクワクホルモンの「ドーパミン」
◇やる気ホルモンの「ノルアドレナリン」
これらは、全て腸にも存在しているので、腸を整える事は《脳内のバランス》を整えて、やる気を起こし幸せになる方向へ自分を導いてくれます。
血を作り出すために、今日から「丹田」を意識し、胃腸を温める生活をスタートし、本来の胃腸の働きを取り戻すだけで、血流改善につながります。
まずは自分の身体の声を聞く。
「冷え」は万病のもと。
《小さなことを疎かにしない》
《身体の声を聞く》
これが漢方生活では、大切なことなのではないかなと、日々痛感しています。
今回は「気虚」体質の人について書いたので、次回は「血虚」体質の人からの観点でお書きしたいと思います。
あなたの身体を守れるのは、あなただけ。
このコラムを読んで、原点に戻れますように。
【参考文献】
・血流がすべて解決する 堀江昭佳 サンマーク出版