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~「血流」を味方につける④~《シリーズ化》

 

いつも漢方コラムをご覧くださりありがとうございます。

漢方プロジェクト代表の福田です。

 

「シリーズ化」でお伝えさせて頂いております【血流】のおはなし。

 

「血流サラサラ」ではなく、まずは「血流たっぷり」を目指しなさい!!

 

という事で、今回は「血」を「つくる・増やす・流す」観点からお伝えしたいと思います。

 

そもそもあなたの血流はなぜ悪いのか?

 

その本当の理由を知る必要があると、「血流がすべて解決する」著書の堀江先生も言っています。

 

血流が悪くなる本当の理由は

①血が作られない

②血が足りない

③血が流れない

の3つに絞られます。

 

これが漢方でいう「証」(その人が持っているそれぞれの体質)と密接に関係してきます。

 

なので体質改善をすることが血流改善には必須なのです。

 

「不調のある女性に共通の傾向」として、「気虚(ききょ)」「血虚(けっきょ)」「瘀血(おけつ)」の3つに殆どが集中するようです。

 

そもそも血が作られないと巡りようが無いのですが、その血が作られない体質の人を「気虚(ききょ)」と言います。

 

 

気虚の人は疲れやすく、やる気が出ない、胃腸の力が弱く、何を食べても消化吸収出来ないということなので、まずは、血を作るために、胃腸の働きを整える必要があります。

 

《漢方では、胃腸や消化の働きを「脾(ひ)」といいます。》

 

人間は口にした食べ物でしか身体が作られないので、いくら栄養のある食事をしても、それを消化吸収出来なければ、意味が無いのです。

 

胃腸が血をつくる上で重要な働きをする「丹田(たんでん)」という場所を意識し、温めておく必要があります。

 

あなたはおへその下、下腹部に手を当てた時に、お腹が冷えている感覚がありますか?

 

それは、全身の気を生み出し、力が集まる丹田が弱まっていると考えられます。

 

とにかく「気虚体質」の人は、胃腸の不調が目立ち、疲れやすくだるい、心も塞ぎがちでやる気が出ないのが特徴です。

 

「腸」と「脳」の関わりにも関係してくるのですが、

◇幸せホルモンの「セロトニン」

◇ワクワクホルモンの「ドーパミン」

◇やる気ホルモンの「ノルアドレナリン」

これらは、全て腸にも存在しているので、腸を整える事は《脳内のバランス》を整えて、やる気を起こし幸せになる方向へ自分を導いてくれます。

 

血を作り出すために、今日から「丹田」を意識し、胃腸を温める生活をスタートし、本来の胃腸の働きを取り戻すだけで、血流改善につながります。

まずは自分の身体の声を聞く。

「冷え」は万病のもと。

 

《小さなことを疎かにしない》

《身体の声を聞く》

 

これが漢方生活では、大切なことなのではないかなと、日々痛感しています。

 

今回は「気虚」体質の人について書いたので、次回は「血虚」体質の人からの観点でお書きしたいと思います。

 

あなたの身体を守れるのは、あなただけ。

 

このコラムを読んで、原点に戻れますように。

 

 

【参考文献】

・血流がすべて解決する 堀江昭佳 サンマーク出版