こんにちは。
【姿勢美人プログラム】でご好評頂いております、東京都 練馬区 石神井公園駅前、クオラ整骨はり灸院の【中川 由美】です。
今回からは、実際の患者さんが、どのようなことに悩んでいるのか、どのように施術をしているのか、ということについて症例を取りあ
げて連載をしていこうと思います。
【32才・女性】
職業：会社員
主訴：座って本を読んでいたら、背中がはり、息苦しくなった。
他の病気：気象病（頭痛）
●気象病（きしょうびょう、英: meteoropathy）とは？
近年認知されつつある病名で、気象の変化によって症状が出現する、あるいは悪化する疾患の総称。
症状は「天気が悪いと古傷がうずく」といった天気痛のほか、メニエール病、喘息、めまい症、うつ病、頭痛、腰痛、肩こり、神経痛、関節炎、リウマチ、蕁麻疹、吐き気など様々である。
心臓発作や脳卒中のきっかけになり、生命にかかわる場合もある。
（Wikipediaより引用）
～初診時～
検査にて、頸（右後屈痛）と腰（左臀部痛）の所見はありましたが、それほど強いものではありませんでした。
姿勢は、ご本人の言われるように頸が前に倒れているいわゆるストレートネックです。
頸の回旋（右向き・左向き）は、４５度程度で、かなり悪いです。
背中も猫背となり、背骨の動きが全く無くなっていました。
姿勢のチェックをして、全身の身体の調整をしました。
姿勢の指導は、1週間後の2回目以降にすることにしました。
来院頻度は、５回までは、週１ペースとした。
～2回目～
しかし、2回目の施術前に、頭痛が激しくなり、頭痛外来を受診する。
診断名は、『筋緊張性頭痛』。
頭痛薬を服用して、施術の当日には頭痛は落ち着いた。
姿勢を気にして、力が入りすぎた生活をしていたようです。
頸部の症状も悪化しており、全身の身体の調整のほか、楽にできる座り方の指導、マクラの指導をする。
～3回目～
頸の症状が、左後屈時に左腕までの痛みに変わる。
背中の動きがでるようになってきた。
それに伴い、呼吸がしやすくなったと感じられている。
全身の調整のあと、頸部の筋トレと肩甲骨のリラックス方法を指導する。
～4回目～
頸部の痛みが無くなり、それまで続いていた頭痛が無くなる。
はじめに悪かった頸の回旋が良くなってきた（６５度程度）。
筋トレのメニューを増やす。
～５回目～
左頸部の痛みが再度出ているが、程度は軽い。
筋トレをすると、背中に力が入り過ぎてしまうため、ストレッチのみの指導をする。
初診時の背中の動きと頸部の回旋がかなり良くなる。
次回は、２週間後とする。
～６回目～
前回から２週間空いたが、右頸部の後屈痛が少し出る程度となる。
持病と思っていた気象病は出なくなった。
次回は、１か月後とする。
～７回目～
１か月間、気象病も無く、特に問題なく過ごすことができた。
【気象病】の原因は複雑でハッキリとしませんが、全身の調子が整うということはどういうことか、この例え話でお伝えしました。
「○○さん、以前は、崖っぷちスレスレを歩いていたのですよ。」
「スレスレだから、何にもしてないのに、低気圧が近づいただけで、ドーンと崖に落ちて、頭痛が出てしまう・・・。」
「今は、ずいぶん崖から離れて、野原の真ん中を歩いているようなものです。だから天気が悪くなって多少崖に近づいても、もう落ちる
ことは無いのですよ。」と。
現在も、症状は出ることが無くなりましたが、月に一度のペースで通っていただいております。
お天気が悪い日があっても、気象病も全く出ることが無くなり、安心して過ごしているとのことです。
もうすぐ通い始めてから１年になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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