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『冬病夏治』(とうびょうかち)

 

先日、Kampo Beauty Projectで「夏の養生 暑邪・湿邪」の講座を担当させて頂きました

温活美活サロン「アロハフィーリング」のさとういおりです。

 

講座の中で紹介した言葉があります。

 

今回のタイトル「冬病夏治(とうびょうかち)」

 

読んで字のごとく、冬の慢性病は「夏の養生」によって好転する(治す)という意味です。

 

冬にあらわれる症状

ぜん息・鼻炎・関節の痛み・冷え性などは「夏の過ごし方」によって好転するので大切ですよということです。

 

夏の自然界にあふれる「陽気(陽の氣)」をうまく取り入れると冬の邪気「寒邪」を追い出しやすくなる事を「冬病夏治」といいます。

 

夏は早起きをして、夏の暑さを嫌がらずに陽が登りきる前の午前中はしっかりと活動して、体内の老廃物を排出しましょう。

 

夏は適度な運動で汗をかくための大切な季節です。

 

焦りや怒り、不安を持つよりも、花が咲くように、ほがらかに、気持ちを外に向けて楽しく過ごす事を意識しましょう。

 

外に出ず、汗をかかないと体内で陽の気がこもり、陽気を発散できないため体が熱く感じてしまいます。

 

暑いからと冷房の効いた部屋にいると汗をかけません。

 

そして暑いので冷たいものを好んでしまうので、必要以上に体を冷やしてしまい、冬の不調へ繋がっていきます。

 

 

今は住環境が整い、室内では四季の変化を感じにくくなり、ある意味快適に過ごせるようになっていますが、かえって体調不良をおこしてしまうきっかけとなってしまうことを、頭のどこかにおいていてください。

 

そして、冬に上記のような不調を感じたら…

 

これから迎える暑くて湿度の高い「日本の夏」をどう過ごしたか振り返ってみてみるのも次の「夏」を迎えるいいきっかけになるのでは?と思っています。

 


 

次回の漢方養生講座「秋の養生・燥邪」

 

8月27日(金)11:00~12:00に開催いたします。

 

募集までお待ちください