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家康と漢方

こんにちは。

漢方プロジェクト代表の福田です。

今回のコラムは、前回の続き。

「家康」を、テーマに。

「家康」と「漢方」。

「健康オタク」として知られる家康、

前回、家康の食事について触れ、

薬膳的解説をしましたが、

家康は「漢方」にも精通していたのをご存知でしょうか?

 

 家康は、”独自の健康法”として、鷹狩りで足腰を鍛え、

「麦飯」や「豆味噌」などの粗食を中心にした食生活を送り、

「漢方」を調合して内服していた記録が残っているんです。

 

家康が調合していた【八味地黄丸】

(はちみじおうがん)

 

無比山薬円という丸薬は、高齢者に用いられることが多い薬で、

疲労や倦怠感が激しく、

寒がりで特に手足や腰から下が冷え、

夜間にトイレへ行くことが多いような人、

のどが渇く人によく用いられるそうです。

 

漢方では、これらは「五臓」の「腎」の働きが低下した「腎虚」による症状ととらえ、

「腎」を元気にして改善をはかります。

 

 胃腸を整える赤石脂、血圧を下げる杜仲など12種類の生薬を配合し、中国・宋時代の医学書にも「内臓機能低下から頭痛、目まいまで治せないものはない」と記されています。

また、家康が棚の8段目に常備していたことから、通称「八之字」と呼ばれていたそうですよ^_^

 

平均寿命が37〜38歳だった戦国時代に、75歳まで長生きした徳川家康の、シンプルで質素な健康方法。

そこに、漢方薬も大活躍。

現代の私たちも、原点回帰し

学ぶべきところがありそうですね。

 

今度、機会があったら、

【八味地黄丸】

家康の気持ちになって、

服用してみたいと思います。

 


 

最後に、

皆さま、プロジェクト発足より

コラムをご覧頂きありがとうございます。

メンバーの個性豊かなコラム、

私も毎回楽しみにしておりました。

この度、

プロジェクトの体制変更により、

一旦コラムを閉じさせて頂きます。

漢方を生活の一部に取り入れて

皆さんの生活がより健やかで豊かであって欲しい想いは変わりません。

 

定期的なイベントなどは、

引き続き継続して参りますので、

ぜひご参加くださいね。

また、皆様にお会い出来るのを

楽しみにしております。

 

2020年発足より

「漢方プロジェクト」に

ご関心、ご興味を寄せて下さり

本当にありがとうございました。

 

漢方プロジェクト

代表 福田宇華

 

(参考サイト)

・千葉日報(2015,11,6記事より抜粋)

・小林耳鼻咽喉科コラム(2021,6,7コラムより抜粋)

 

 

・赤尾漢方薬局(画像抜粋)