漢方相談事例④コロナワクチン接種後から筋痙攣(続2)

前回・前々回と書かせてもらいました相談の続きです

筋痙攣が起こるとご相談に来られていた方、実は残念ながら結果が出せませんでした

 

その後も検査を重ねるも異常は見つからず

症状は続いているが徐々に慣れてきてしまったのもあると仰います

私の力不足、、申し訳なかったの一言につきます

まだまだ勉強がたりません、、


今回これで終わってしまうのはマズいので

もう一つ書いておきます

 

【新型コロナウィルス感染症(δ株)について】

 

すべてとは言えませんが

今現在猛威を振るっているいわゆるデルタ株というウィルス感染症は

『温病/うんびょう』と捉えて治療にあたるべきだと思っています

 

真夏に拡大する呼吸器感染症は新型インフルエンザ以来でしょうか

温病とは外感の風温・風熱の邪により発症する病を指します

 

葉天士(1667-1746)が概念を提唱し

呉鞠通が発展させ温病条辨を記しました

衛気営血弁証という手法を用います

 

病を4つのステージつまり衛分証→気分証→営分証→血分証に分け

体表部から深部へと進行していく熱病をいいます

 

今現在流行中のデルタ株に関して言えばこの温病の概念を用いた方が良いと思います

実際相談にこられた方の症状も緩和させることができています

 

私ども漢方家は相談者の

「いつから」「どんな原因で」「どこで」「何が」「どうなった」をみています

そこには”病名“は存在しません

新型コロナであろうがインフルエンザであろうが、一般感冒であろうが病態把握の手段は変わりはないのです

ただ、今回の感染症(δ株)は真夏に拡大するという珍しい例だと思っています。。。